ノキア、高周波通信でフェイスブックと協業へ

2018-02-27

フィンランド通信機器大手ノキアは25日、60ギガ(ギガは10億)ヘルツ帯の高い周波数帯を使った無線通信分野で米フェイスブックと協業すると発表した。光回線と無線をつなぐ「ワイヤレスPON」という制御技術を生かし、フェイスブックが都市部などで展開を目指している高速無線通信サービスの開発を後押しする。

スペインのバルセロナで26日から開かれる世界最大の携帯見本市「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」に合わせて明らかにした。

「ミリ波」とも呼ばれる60ギガヘルツ帯を使う通信では、狭いエリアで大容量のデータをやり取りできる。フェイスブックは混雑した都市部での効率的なインターネット接続網として開発を進めている。ノキアは自社の通信制御技術と組み合わせることで、光回線を補う都市通信網の商用化へ弾みをつけたい考えだ。